乱読家ですが、何か?

読書メーターで書ききれないことを残すためのブログです。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

#21 333のテッペン  佐藤友哉著

アンソロジーを読むのはたまたま好きな作家の名をその中に見つけた時くらいで、数年に一度くらい。 全員好きということはまずなくて、あまり相性の良くない作家や全く知らない作家も混じっていることがほとんどなので、好きな作家以外はハズレというリスクと…

#20 ストレンジ・デイズ  村上龍著

これまた刊行後ほどなくして読んだはずなのに全く憶えていないという、もはや私の定番コースでの再読本。 ジュンコという不思議な能力を持つ女を軸に広がっていくストーリー展開はさることながら、まず村上龍の描写力に畏敬の念を抱かずにはいられない。 何…

#19 自由死刑  島田雅彦著

自由死刑 自分で日取りと方法を決め、自ら刑を執行すること。つまりは自殺を意味するにもかかわらず、「自由」と付くだけで解放的な響きをもつ。というと言い過ぎかもしれないけれど、少なくとも「自殺」から連想される逼迫感が急にびよーんとたわむから、言…