乱読家ですが、何か?

読書メーターで書ききれないことを残すためのブログです。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

#17 何者  江戸川乱歩著

江戸川乱歩は、私にとって特別な作家の一人だ。 小5の時、クラスメイトが「これおもしろいよ」と教えてくれた『怪人二十面相』が初乱歩で、早速読んだ私は、一気に夢中になった。 「おもしろい」なんて言葉では足りないほどの衝撃を、実際にガーーンという…

#16 安楽病棟  帚木蓬生著

医療をテーマにした小説を、たまに読む。 小説だからもちろんフィクションだしミステリ仕立てになっていることも多い。 どこまでがリアルでどこからが虚構なのか判断はつかないけれど、現代社会の直面する問題が盛り込まれているものは小説という枠を超えて…

#15 (再々読)共生虫  村上龍著

「いつか」を撤回して早速再々読。 読解筋を鍛えたわけではなく、その気になれば絶対に読めるはずだと思い直してすかさず読み返してみた。 記憶に新しい入りやすい間口。 うんうん。ここは安全。知ってる知ってる。 インターネット上のやりとりがはじまる。 …