乱読家ですが、何か?

読書メーターで書ききれないことを残すためのブログです。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

#74 我が生活 / 小林秀雄論 中原中也著

太宰治から派生して太田治子と坂口安吾へ、安吾から枝分かれして矢田津世子、ひいては中原中也に辿り着いた。 思えば遠くへ来たもんだ。とは、まさに中也の遺した名フレーズ(海援隊の人のは完全なパクリだとあちこちでバレている模様)であるけれど、こうし…

#73 二十七歳  坂口安吾著

新進作家と呼ばれた二十六、七の頃の自身を振り返りった自伝的作品。 それはちょうど矢田津世子と出会い恋をした時期と重なる。が、話は矢田津世子との純愛一本というわけではなく、あちこちに女が出てきてまあチャラいこと。 モノクロ写真でしか知らない作…

#72 神楽坂  矢田津世子著

『太宰治情死考』(坂口安吾著)を読んで、太宰もいいけど安吾も素敵♡なんて節操なく思ったりしたのだけど、安吾には矢田津世子さんというれっきとした恋人がいらっしゃった。 調べてみれば女優さんのように美しいお顔立ちで、しかも本書は芥川賞候補にもな…