2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
昨年10月に日本の書店で大量に平積みされているのを見て、平野啓一郎ってそんな扱いの作家だったかな(個人的には好きだけど)と思ったら11月に映画が公開される(ためのタイアップ)ということで納得。 刊行時から気にはなっていたもののその時は恋愛小…
運命というのは、何もドラマチックな非日常の出来事ではない。むしろ日常の無数の組み合わせでできている。 あの時あの店に行ったことで、5分朝寝坊したことで、雨が降ったことで、たやすく何かが始まる。 とはいえ無限の可能性の中で「私たちが出会えた奇…
平野啓一郎さんといえば「分人」論者。 「個人」は、実はもっと小さな単位「分人」の集合体でできているという説は、私が学生時代に悶々と考えていたことを無駄も矛盾もなく整理してくれた。 即ち、一人の人間の中に 会社用の自分=分人A 友人用の自分=分…